「IELTS 6.0はTOEICで何点?」のように、IELTSとTOEICのスコアを換算したい場面は、就職・進学・目標設定などでよくあります。この記事では、IELTSとTOEICの換算の考え方と、換算表を使うときの注意点を解説します。
IELTSとTOEICの換算の結論|公式の直接換算は存在しない
まず大前提として、IELTSの運営団体とTOEICの運営団体が共同で発表した「公式の直接換算表」は存在しません。ネット上で見かける換算表は、いずれも第三者による目安です。
理由はシンプルで、2つの試験は測っているものが違うからです。
| 項目 | IELTS | TOEIC L&R |
|---|---|---|
| 測る技能 | 4技能(聞く・読む・書く・話す) | 聞く・読む(L&Rの場合) |
| スコア | 1.0〜9.0のバンドスコア | 10〜990点 |
| 主な用途 | 海外留学・移住 | 国内の就職・昇進 |
ライティングとスピーキングを含むIELTSと、L&Rだけの一般的なTOEICスコアを1対1で対応させることは、原理的にできません。
IELTSとTOEICの換算はCEFRを橋にして考える
それでも目安が欲しい場合は、国際的な語学力指標CEFR(A1〜C2の6段階)を橋にするのが最も妥当です。各試験の運営団体は、自試験とCEFRの対応を公表しています。
考え方の手順は次のとおりです。
1. 自分のIELTSスコアがCEFRのどの段階かを公式対応表で確認する 2. その CEFR段階に対応するTOEICスコア帯を公式対応表で確認する
この方法なら「IELTS◯点はCEFR B2程度、B2はTOEICでは概ね◯点以上」という形で、公式資料に基づいた目安が得られます。具体的な対応値は各運営団体の公表資料で確認してください。
IELTSとTOEICの換算を使うときの注意点
- 換算はあくまで目安。提出先が指定するスコアは、指定された試験で取るのが原則
- 同じCEFR段階でも、試験形式への慣れで実際の取りやすさは大きく変わる
- TOEICが高得点でも、スピーキングを測っていない以上、IELTSで同等の評価が出るとは限らない
とくに留学や移住では「IELTS◯点以上」と試験名まで指定されるのが普通です。TOEICのスコアで代用できるかは、提出先に直接確認しましょう。
IELTSとTOEICの換算に頼らない目標設定のやり方
換算表が公式に存在しない以上、目標は換算ではなく提出先の要件から逆算するのが正解です。
1. 提出先(大学・企業)がどちらのスコアを受け付けるかを確認する 2. 要求スコアが明記されている試験を受ける:換算での読み替えを認めない機関が多いためです 3. 両方必要な場合は、試験の性質が近いIELTSを軸に学習し、TOEIC対策を直前に足す
「TOEICで何点だからIELTSは何点のはず」という発想は、出題形式の差で外れやすいものです。受ける試験の過去問で現在地を測りましょう。
FAQ|IELTSとTOEICの換算
Q1. IELTS 6.0はTOEICだと何点ですか? 公式の直接換算は存在しません。CEFRを介した目安として概ね中上級(B1〜B2帯)に相当しますが、正確な対応値は各公式のCEFR対応表で確認してください。
Q2. TOEIC高得点ならIELTSも簡単に取れますか? そうとは限りません。IELTSにはライティング・スピーキングがあり、TOEIC L&Rでは測られない技能が問われます。
Q3. 就職ではどちらを受けるべきですか? 国内就職ならTOEIC、海外大学・移住ならIELTSが求められるのが一般的です。提出先の指定を最優先してください。
※最新の情報は各試験の公式サイトでご確認ください。(本記事の情報は2026-09-04時点のものです)