海外のレストランに入った瞬間、店員から何か話しかけられて固まってしまった。英語を勉強してきた人ほど、この経験をしています。教科書で見た文は知っているのに、実際の店内では店員の言い方が短く、速く、そして店ごとに少しずつ違うからです。
この記事では、レストランで使う英語を「入店 → 席 → 注文 → 追加 → アレルギー → 会計 → 持ち帰り」の順番どおりに並べ、そのまま口に出せる例文だけを集めました。後半には店員側が話す英語も一覧にしています。レストランの英語は、自分が言う文より相手の文を知っているかで決まります。
レストランの英語は「言う文」より「聞かれる文」を先に覚えると通じる
結論から書きます。レストランで会話が止まる原因のほとんどは、自分の英語が下手だからではなく、店員の質問が聞き取れないからです。店員が使う文は店が変わっても内容がほぼ同じで、数にすると十数個しかありません。この十数個を先に覚えてしまえば、あとは単語で答えるだけで食事が終わります。
レストランでの会話は、次の7つの場面に必ず分かれます。順番も毎回同じです。
- 入店(予約の有無・人数)
- 席(希望の場所)
- 飲み物と料理の注文
- おかわり・追加
- アレルギーや苦手なものの申告
- 会計と支払い方法
- 持ち帰り
場面ごとに覚える文は2〜3個で足ります。全部を暗記しようとすると量に負けるので、以下では「最短で言える形」と「丁寧に言う形」を並べて示します。
レストランに入るときの英語|予約の有無と人数を先に言う
入口で最初に聞かれるのは、ほぼ確実に「予約はありますか」と「何名ですか」の2つです。だから、聞かれる前にこちらから両方を言ってしまうのがいちばん速い方法です。
| 状況 | 短く言う形 | 丁寧に言う形 |
|---|---|---|
| 予約あり(2名) | Two, under Sato. | We have a reservation for two under the name Sato. |
| 予約なし(2名) | Two, please. | Do you have a table for two? |
| 予約なし・待てる | We can wait. | We don’t mind waiting if there’s a wait. |
| 今から入れるか聞く | Are you open now? | Are you still seating people at this time? |
| あとで人が増える | One more is coming. | One more person will be joining us shortly. |
人数は指を立てて数字を言うだけで通じます。Two, please. と言いながら指を2本立てる。これだけで入店の会話は終わります。
レストランで名前を聞かれたときの答え方
予約名を聞かれたら It’s under Sato. と答えます。under は「〜の名義で」という意味で、予約や登録の話では必ず出てきます。名前のつづりを聞かれたら How do you spell that? と返されるので、S-A-T-O と1文字ずつ区切って言います。
レストランで待ち時間を聞く英語
満席と言われたときは、あきらめる前に待ち時間を聞きます。How long is the wait? が定番です。返ってくるのは About twenty minutes.(20分ほど)のような短い文で、数字だけ聞き取れれば判断できます。名前を書いて待つ方式なら Can I put my name down? と言えば名簿に載せてもらえます。
レストランで席の希望を伝える英語
席は黙っていると案内された場所に座ることになります。希望があるなら、案内される前に一言添えるだけで変わります。席の希望は Can we sit 〜? の形ひとつで全部言えます。
| 希望 | 英語の例文 | 使う単語のポイント |
|---|---|---|
| 窓際 | Can we sit by the window? | by は「すぐそば」。near より近い印象 |
| 静かな席 | Could we have a quieter table? | 比較級にすると角が立たない |
| 外の席 | Can we sit outside? | テラス席は patio や outdoor seating |
| 奥のほう | Could we sit in the back? | in the back は店の奥 |
| ソファ席 | Can we get a booth? | booth は向かい合わせの箱型の席 |
| 子ども用の椅子 | Could we get a high chair? | high chair は幼児用の椅子 |
通されてから移りたくなったときは Would it be possible to move to that table? と言います。possible を使うと、断られても気まずくならない言い方になります。
レストランで注文するときの英語フレーズ
注文の文は3つだけです。I’ll have 〜.(〜にします)、Can I get 〜?(〜をもらえますか)、I’d like 〜.(〜をお願いします)。この3つはどれを使っても同じ意味で、店の格式にも左右されません。
注文の英語で日本人がつまずくのは文型ではなく、次の3点です。
- 冠詞:I’ll have a burger.(1つ)/I’ll have the salmon.(メニューに載っているあの鮭料理)。メニューの中の1品を指すときは the を使います
- 数え方:コーヒー2杯は two coffees で通じます。本来は数えない名詞でも、店では「2杯ぶん」の意味で複数形にします
- 飲み物が先:着席後すぐ飲み物だけ聞かれます。決まっていなければ Just water for now. と言えば待ってもらえます
レストランでまだ決まっていないときの英語
急かされていると感じたら、我慢して適当に頼む必要はありません。Could we have a few more minutes? が定番です。a few more minutes は「もう少しだけ」という意味で、実際に何分かは問われません。決まったら Excuse me, we’re ready. と手を上げます。
レストランでおすすめを聞く英語
What do you recommend? はいちばんよく使われる質問です。もう少し絞りたいなら What’s popular here?(人気のものは)や What’s the house specialty?(この店の看板料理は)と聞きます。house は「この店の」という意味で、house wine や house salad のように使われます。
レストランで焼き加減や辛さを伝える英語
肉を頼むと How would you like it cooked? と焼き加減を聞かれます。答えは rare / medium rare / medium / medium well / well done の5段階です。辛さは Not too spicy, please.(辛すぎないように)か Extra spicy, please.(もっと辛く)で伝わります。ドレッシングを別添えにしたいときは Dressing on the side, please. と言います。on the side は「別の皿に添えて」の意味で、ソース全般に使えます。
レストランでおかわり・追加注文をするときの英語
追加は Can I get another 〜? が基本形です。another は「もう1つ同じもの」を指すので、飲み物のおかわりはこれ一択で足ります。
| 言いたいこと | 英語の例文 |
|---|---|
| 同じ飲み物をもう1杯 | Can I get another one, please? |
| お水をもらう | Could we get some more water? |
| 取り皿がほしい | Could we get a couple of extra plates? |
| おしぼり・ナプキン | Could I get some napkins? |
| 料理を1品追加 | We’d like to add one more dish. |
| 注文が届いていない | I think our appetizer hasn’t come out yet. |
来ていない料理を催促するときは、責める形にせず hasn’t come out yet を使います。come out は厨房から出てくるという意味で、店員を責めずに状況だけを伝えられる言い方です。
レストランでアレルギーや苦手な食材を伝える英語
アレルギーは遠慮して伝えると危険なので、はっきりした言い方を覚えておきます。I’m allergic to 〜.(〜のアレルギーがあります)が最も強く、確実に伝わる形です。
| 伝えたいこと | 英語の例文 | 強さ |
|---|---|---|
| アレルギーがある | I’m allergic to shrimp. | 強い(医学的な事情として扱われる) |
| 食べられない | I can’t eat dairy. | 強い |
| 苦手・好まない | I’d rather not have cilantro. | 弱い(好みの話として扱われる) |
| 抜いてほしい | Could you leave out the onions? | 依頼 |
| 中身を確認したい | Does this contain any nuts? | 質問 |
| 宗教や信条で食べない | I don’t eat pork. | 強い |
「苦手」と「アレルギー」は英語ではっきり区別されます。I don’t like 〜. と言うと好みの話として扱われ、調理場まで伝わらないことがあります。健康に関わるなら allergic か can’t eat を使ってください。
I’m allergic to peanuts. Could you check if this has any? のように、まず結論を言い、そのあとに依頼を足します。理由から話し始めると長くなり、肝心の単語が埋もれます。
レストランの会計と支払いで使う英語
会計の合図は Could we get the check, please? です。check は主に北米、bill は英国やオセアニアでよく使われますが、どちらを言っても通じます。手を上げて Check, please. とだけ言っても失礼にはなりません。
| 場面 | 英語の例文 |
|---|---|
| 会計をお願いする | Could we get the check, please? |
| 別々に払う | Could we split the bill? |
| 自分の分だけ払う | Can we pay separately? |
| まとめて払う | I’ll get this one. |
| カードで払う | Can I pay by card? |
| 現金で払う | I’ll pay in cash. |
| 明細を確認したい | Could you go over the bill with me? |
| サービス料が入っているか | Is the service charge included? |
支払いの前置詞は pay by card / pay in cash と決まっています。by は手段、in は形態を表すためで、pay in card とは言いません。この2つは丸ごと形で覚えるほうが速いです。
レストランでチップについて聞く英語
チップの習慣は国によって大きく違います。伝票を見てもわからないときは Is gratuity included? と聞きます。gratuity はチップを指す改まった語で、伝票にもこの語で印字されることが多いです。カードの端末で金額を選ぶ方式なら、画面に出た選択肢を押すだけで完了します。
レストランで持ち帰りを頼むときの英語
残した料理を持ち帰りたいときは Could I get a box for this? が最も短い言い方です。box のかわりに container を使う店もあります。to go は「持ち帰りで」を表す万能表現で、注文時にも会計時にも使えます。
- 最初から持ち帰る:I’d like this to go.
- 店内で食べる:For here, please.
- 残りを包んでもらう:Could you wrap this up?
- 袋がほしい:Could I get a bag?
- 取っておきたい:I’ll take the rest with me.
注文の時点で For here or to go? と聞かれることがあります。これは「店内で食べますか、持ち帰りますか」という二択の質問なので、For here. か To go. のどちらかを言えば済みます。
レストランの店員が話す英語を聞き取る一覧
最後に、店員側が言う英語をまとめます。ここに載っている文が聞こえたら、答えは単語1つで足ります。会話が止まるのはこの部分なので、声に出して耳を慣らしておくと効果が出ます。
| 店員の英語 | 意味 | 答え方の例 |
|---|---|---|
| How many in your party? | 何名様ですか | Two. |
| Do you have a reservation? | ご予約はありますか | Yes, under Sato. / No, we don’t. |
| Right this way. | こちらへどうぞ | Thank you. |
| Can I start you off with something to drink? | まずお飲み物はいかがですか | Just water, please. |
| Are you ready to order? | ご注文はお決まりですか | Yes. / A few more minutes, please. |
| How would you like that cooked? | 焼き加減はいかがしますか | Medium, please. |
| Anything else? | 他にご注文は | That’s it, thanks. |
| How is everything? | お味はいかがですか | It’s great, thank you. |
| Are you still working on that? | まだ召し上がりますか(下げてよいか) | Yes, I am. / You can take it. |
| Save room for dessert? | デザートはいかがですか | Maybe next time. |
| Is that all together? | お会計はご一緒ですか | Separate, please. |
| Have a good one. | よい一日を | You too. |
Are you still working on that? は直訳すると「まだそれに取り組んでいますか」ですが、実際は皿を下げてよいかの確認です。直訳では意味が取れない文があるので、丸ごと覚えるのが近道です。
レストランの英語によくある質問
Q. レストランの英語は Can I 〜? と Could I 〜? のどちらを使うべきですか
どちらでも通じます。Could I 〜? のほうがやわらかく響くため、初対面の店員に頼むときに選ばれやすい形です。Can I 〜? が失礼になるわけではなく、カジュアルな店では圧倒的にこちらが多く使われます。迷ったら please を文末に足せば、どちらの形でも丁寧さは十分に伝わります。
Q. レストランで店員を呼ぶとき Waiter! と言ってもいいですか
おすすめしません。呼び名で呼びかけるのは現在では古い言い方とされ、場所によってはぶしつけに響きます。目を合わせて軽く手を上げるか、近くに来たときに Excuse me. と言うのが一般的です。Excuse me. は呼びかけと謝罪の両方に使える、レストランで最も出番の多い一言です。
Q. レストランで料理が間違って届いたときは英語でどう言いますか
I think there might be a mix-up. と切り出し、続けて I ordered the chicken, not the fish. と事実だけを言います。mix-up は取り違えのことです。I think と might を入れると、相手を責めずに確認を求める言い方になります。強く言う必要はなく、事実を1文で示せば作り直してもらえます。
Q. レストランの英語はどこから覚えれば早いですか
この記事の最後の一覧表、つまり店員が話す英語からです。自分の注文は指差しと単語でも成立しますが、聞き取りは代わりが利きません。店員の質問は数が限られていて、しかも毎回同じなので、覚えた分がそのまま次の食事で使えます。まず聞き取り、次に注文、最後に会計の順で広げるのが遠回りしない順番です。
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