TOEFLのスコアと英検の級は、どちらも英語力の証明として使われますが、測り方が違うため厳密な換算はできません。この記事では、TOEFLと英検の換算の考え方と、CEFRを介したレベル対応の目安、2つの試験の使い分けを解説します。
TOEFLと英検の換算に公式の対応表はあるか
まず前提を整理します。
- TOEFL(iBT)と英検の間に、両団体が定めた直接の公式換算表はありません
- 比較に使えるのは、国際的なレベル指標CEFR(A1〜C2)との対照です
- 文部科学省が大学入試向けに各試験とCEFRの対照表を公表しており、これが最も信頼できる比較の物差しです
「TOEFL○点=英検○級」という断定は、この対照表を介した目安にすぎないことを踏まえて使いましょう。
TOEFLと英検の換算の目安(CEFR対照)
CEFRを介したおおまかな対応の目安は次のとおりです。
| CEFR | 英検の目安 | TOEFL iBTの目安 |
|---|---|---|
| B1 | 2級合格圏 | 42〜71点程度 |
| B2 | 準1級合格圏 | 72〜94点程度 |
| C1 | 1級合格圏 | 95点以上程度 |
※上記は文部科学省の対照表等をもとにした概数の目安です。英検はCSEスコアによってCEFR判定が変わるため、「級」だけでなく取得スコアも確認してください。正確な対応は公式の対照表でご確認ください。
TOEFLと英検の換算より大事な「試験の性格の違い」
換算の数字以上に、2つの試験は測っているものが違います。
- TOEFL iBT:英語圏の大学で学ぶための試験。アカデミックな読解・講義リスニング・統合型タスク(読んで聞いて書く)が中心
- 英検:日本の教育文脈で広く使われる試験。級ごとの段階設計で、学習の到達度確認に向く
同じCEFRレベルでも、TOEFLはアカデミック英語の運用力を強く要求します。英検準1級レベルの人がTOEFLを初受験すると、換算目安より低いスコアが出ることは珍しくありません。
TOEFLと英検の使い分けの実際
1. 海外大学への出願:TOEFL(またはIELTS)が基本。英検で代替できるかは出願先次第です 2. 日本の高校・大学入試:英検の利用が広い一方、TOEFLを認める学校もあります 3. 英語力の腕試し・学習の節目:英検が受けやすく、費用も相対的に手頃です
提出先が指定する試験・スコアが全てです。換算表で自己評価するより、必要な試験を直接受けるのが結局最短です。
FAQ|TOEFLと英検の換算
Q1. 英検準1級ならTOEFLは何点取れますか? 目安はB2帯(iBT 72〜94点程度)ですが、TOEFL特有の形式に慣れていないと下振れします。過去問・サンプルで一度測るのが確実です。
Q2. TOEFL ITPと英検の換算はできますか? ITP(団体向けペーパー版)はiBTともスコア体系が異なります。CEFR対照を介した大まかな目安しかなく、対外的な証明にはiBTが基本です。
Q3. 大学入試ではどちらが有利ですか? 大学・方式によります。募集要項で採用試験と基準スコアを確認し、届きやすいほうを選ぶのが合理的です。
※対照表・入試での扱いは変更される場合があります。最新の情報は文部科学省・各試験の公式サイトでご確認ください。(本記事の情報は2026-09-04時点のものです)