TOEFLには主にITPとiBTの2種類があり、名前が似ているせいで「どっちを受ければいいのか」と迷う人が多いはずです。この記事では、TOEFL ITPとiBTの違いを目的・形式・スコアの3つの軸で整理し、選び方の結論を示します。
TOEFL ITPとiBTの違いの結論|用途がまったく別物
結論から言うと、この2つは用途が違う試験です。
- TOEFL iBT:個人で申し込む公式試験。海外大学への留学・出願で使えるのはこちら
- TOEFL ITP:大学や企業が団体で実施するテストプログラム。主に学内のクラス分けや実力測定に使われる
「海外留学のためにTOEFLが必要」という人が受けるべきはiBTです。ITPのスコアは、原則として海外大学への出願には使えません(一部で認める機関もあるため、提出先の指定を必ず確認してください)。
TOEFL ITPとiBTの違いを一覧表で比較
| 項目 | TOEFL ITP | TOEFL iBT |
|---|---|---|
| 受験形態 | 団体受験(学校・企業経由) | 個人申込 |
| 測る技能 | リスニング・文法・リーディング | 読む・聞く・話す・書くの4技能 |
| スコア | 最高677点 | 最高120点 |
| 主な用途 | 学内の実力測定・クラス分け | 海外大学出願・留学 |
| スピーキング | なし | あり |
最大の違いはスピーキング・ライティングの有無です。iBTは4技能をフルに測るため、試験としての負荷も対策量もITPより大きくなります。
TOEFL ITPとiBTの違い|スコアは換算できるか
ITPとiBTのスコアは形式が違うため、公式な直接換算はありません。参考として両試験ともCEFR(国際的な語学力指標)との対応が示されているので、比較したい場合はCEFRを橋にして目安を見るのが妥当です。
注意点として、ITPで高得点でも、スピーキングを測っていない以上、iBTで同水準が出るとは限りません。逆にITPは文法セクションがあるため、文法が得意な日本人学習者には点が出やすい傾向があるといわれます。
TOEFL ITPとiBTのどちらを受けるべきか
- 海外大学・大学院に出願する → iBT一択
- 大学でITPの受験機会があり、実力測定・学内基準が目的 → ITPで十分
- 交換留学の学内選考 → 大学によってITP可・iBT指定など基準が違うため、募集要項を確認
迷ったら「スコアの提出先が何を指定しているか」がすべてです。試験の難易度で選ぶものではありません。
TOEFLのITPとiBTを選ぶ前に確認すること
どちらを受けるかは、スコアの提出先で自動的に決まることがほとんどです。
1. 提出先の要件を最優先で確認する:海外大学出願はiBTが基本で、ITPスコアを受け付けない機関が多数です 2. 学内基準ならITPの可能性が高い:交換留学の学内選考やクラス分けではITPが広く使われます 3. 併用時期に注意する:ITPで練習しiBTで本番、という流れは形式差(特にスピーキングの有無)を理解した上で組みます
「どちらが簡単か」ではなく「どちらのスコアが使えるか」で選ぶのが、受験料と時間を無駄にしないコツです。
FAQ|TOEFL ITPとiBTの違い
Q1. ITPのほうが簡単ですか? スピーキングがない分、負荷は小さいといえます。ただし用途が違うため、簡単だからITPという選び方はできません。
Q2. ITPのスコアは履歴書に書けますか? 書くこと自体は可能ですが、公式試験のiBTと区別して受け取られる場合があります。用途に応じて判断してください。
Q3. iBTの対策はITPの勉強と共通しますか? リーディング・リスニングの基礎は共通します。iBTではスピーキング・ライティングの対策を追加する必要があります。
※最新の試験情報は各公式サイトでご確認ください。(本記事の情報は2026-09-04時点のものです)